競馬には人類と同じくらい長い歴史があります。おそらく人類の祖先も、野生の馬を発見するや否や、手なづけて利用したいという欲求にかられたことでしょう。中央アジアでは約6000年前には、競走馬の繁殖が行われていた記録が残っています。当時は、娯楽のひとつとしての競馬は、一握りの人々のためだけのものでした。庶民は通常、耕作や交通の手段として馬を利用してきました。
英国では、12世紀には競馬がプロフェッショナルな競技として行われていました。十字軍により、アラブ産の馬がもたらされたためです。英国原産の耕作馬と交配され、サラブレッド種が誕生しました。中世には、競馬は王族のスポーツとして楽しまれていました。1750年に騎手クラブが創設され、競馬のルールも制定されました。レースのレギュレーション同様、繁殖に関するルールも定められました。
アメリカでは、王党派がオリヴァー・クロムウェルOliver Cromwellによりイングランドから追放され、はじめてサラブレッド種による競馬が始まりました。1730年、初めてサラブレッド種によるレースが行われました。当時アフリカからもたらされた黒人奴隷たちの知識を借り、初期の入植者たちは種を増やすことに成功しました。それ以来、競馬は現在の姿に発展しました。